« 「トランセンデンス」鑑賞 | トップページ | 2014夏New Vaio発売 »

2014/07/17

「世界の果ての通学路」私的映画考Vol.293

先日、「世界の果ての通学路」を観てきました。パスカル・プリッソン監督作品。 

ジャクソンと妹サロメは野生の象やキリンを避けながらサバンナを駆け抜け15km先の学校へと急ぐ。カルロスと妹ミカイラは雄大なパタゴニア平原を愛馬でひた走る。ザヒラはモロッコのアトラス山脈を臨む山奥の村から寄宿学校へと友人達と通う。インドで暮らす生まれつき足が不自由なサミュエルは弟たちの引く車いすで登校する。彼らは危険も顧みず、学校に向け道なき道を進んでいくのだった。

ただただひたすら、登校する様子を追いかけるドキュメンタリー作品なのですが、これが実に面白く、興味深い作品になっています。皆一様に学校へ向かうのが楽しそうですし、そこには悲壮感はありません。ある1日の片道だけを追いかけますが、これが毎日のように続き、往復なのですから凄いことです。サバンナを駆け抜ける兄妹は、まさに命がけ。凶暴な象と遭遇するシーンでは、息をのみます。

アクシデントに見舞われる子供たちもいます。足を痛める子がいたり、車いすが壊れてしまったり、馬にもアクシデントがあったりします。ドラマチックです。これだけ必死に学校へ通うなんてことは、日本では考えられませんから、それだけでも拍手を送りたくなります。きっと、陰湿ないじめや学級崩壊なんか、考えられないし、実際に無いんだろうなあと思ってしまいます。

最後に、子供たちのインタビューがありますが、それぞれが夢を持っています。これが素晴らしい。そして学校に通うことによって、その夢が果たせるに違いないと、本気で思っているのです。これがさらに素晴らしい。どんな困難が立ちはだかろうと、この子供たちは、これからも、きっと学校に通うはず。そして、夢に近づこうと努力をするはず。学校へ行くこと、教育を受けられることを当たり前だと思っている我々は、考えを新たにしなければいけない。それがどんなに幸せなことなんだと。

学校で勉強するため、ケニア、アルゼンチン、モロッコ、インドの道なき道を何時間もかけて通学する子どもたの日常を追い掛けるドキュメンタリー。

« 「トランセンデンス」鑑賞 | トップページ | 2014夏New Vaio発売 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

私的映画考」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/102027/59999025

この記事へのトラックバック一覧です: 「世界の果ての通学路」私的映画考Vol.293:

« 「トランセンデンス」鑑賞 | トップページ | 2014夏New Vaio発売 »

2015年11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近のトラックバック

無料ブログはココログ