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2014/08/18

「17歳のエンディングノート」私的映画考Vol.294

先日、「17歳のエンディングノート」を観ました。オル・パーカー監督作品。出演:ダコタ・ファニング、ジェレミー・アーヴァイン、パディ・コンシダイン、オリヴィア・ウィリアムズ、カヤ・スコデラーリオ他。

白血病で余命宣告を受けたテッサ(ダコタ・ファニング)は学校へも行かず、引きこもる日々を過ごしていた。しかし、17歳になり死期が迫っていることを悟り、残りの人生を懸命に生きるべく、死ぬまでにしてみたい事柄のリストを作る。作成したリストの内容を、親友のゾーイ(カヤ・スコデラーリオ)と共に実行していく中、隣に引っ越してきた青年アダム(ジェレミー・アーヴァイン)と恋に落ちるのだった。

WOWOWで放送されている作品の中から、観たことがなく、5.1ch音声であると言う条件でとりあえず片っ端に録画しています。で、本作もそうでしたが、全く情報がなく、誰が出演しているのかも知らずに鑑賞しました。そしたら、これが良かったのです。

テッサを演じているのはあの美少女子役だったダコタ・ファニング。美しいは美しいのですが、髪を短く切っており、表情に乏しく、病的な雰囲気があり、最初は誰か分かりませんでした。テッサの家庭は父親(パディ・コンシダイン)と弟との3人暮らし、母親(オリヴィア・ウィリアムズ)は離婚後家を出ているよう。父親はマニアというくらいに、闘病する娘をなんとか延命させようと必死でしたが、化学療法を止めています。

親友のゾーイとは何でも話せる関係。一緒に死ぬまでにやりたいことの実行を助けています。中には法的には問題があることも入っています。暗くなりがちですが、ふたりの関係はパワーを感じられ、明るく過ごそうという気持ちが見え隠れしています。それもまたせつない。

時々人生に嫌気がさすテッサ。想い出の品を燃やそうとして、隣家を訪れ、アダムと出会います。最初は事情を知らなかったアダムでしたが、事実を知り衝撃を受けます。しかし、すでに好き合っていたふたり。父親の制止を振り切り、残りの人生を楽しもうとするのでした。ラブストーリーの様相を呈してきて、その関係には終わりが決まっているのですからたまりません。時々映しだされる景色が実に美しいのですが、その中で過ごす、テッサの楽しそうな瞬間の表情はさらに美しい。これが実にせつない。

泣き所は、何度となく訪れますが、年の離れた弟が言った一言にやられました。「お姉ちゃん、僕に取り憑いても良いからね。大丈夫だから」と。彼なりの別れの言葉なのでしょうけど、その幼さが実にせつないです。

人生は瞬間の連続で、それぞれの今である一瞬一瞬を大切に懸命に生きる事で、新しい人生は紡がれる。だからこそ、一瞬を生きる事を大切にしなければいけないのだと。余命宣告を受けたからそうするのではなく、常に全力で生きることを痛感させてくれる作品でした。

不治の病で余命9か月の少女が、残りの人生でしてみたい事柄を実行していく中で予定外の恋に落ち、生きる意味を見いだしていく人間ドラマ。

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