「複製された男」鑑賞
先日、「複製された男」を観てきました。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品。出演:ジェイク・ギレンホール、メラニー・ロラン、サラ・ガドン、イザベラ・ロッセリーニ、ジョシュ・ピース、ティム・ポスト、ケダー・ブラウン、ダリル・ディン他。
大学で歴史を教えるアダム(ジェイク・ギレンホール)が同僚から薦められたビデオを見ていたところ、自分とそっくりな男(ジェイク・ギレンホール/二役)が出演しているのを見つける。そのアンソニーという俳優について徹底的に調べ、居場所までつきとめる。気付かれないように監視していたが、そのうちに彼と話してみたい気持ちが膨れ上がり、ついに接触。対面した二人は、姿かたちだけでなく、声も、生年月日も、生まれついたものではない傷痕もまるっきり同じだった。
自分に似たそっくりな人物が世の中に3人いると言われていますが、本作の主人公の場合は、そっくりなんてものじゃない、複製されたかのように全く同じでした。生まれた以降の記憶はどうやら違うようですし、職業も違いますが、大きな傷さえも一緒でした。
しかし、そっくりな人物がいるとして、会いに行きたくなるモノでしょうか?私なら嫌だなあ。最初は見るだけ確認するだけのつもりだったのでしょうが、ついつい電話してみたりして。その結果、自分が誰なのかさえ自信がなくなっていき、それぞれの妻や恋人を巻き込んだ期間な状態へと陥っていきます。果たして、行き着く先の真相はいかに?
静かな印象の本作ですが、日常の中から急激にSFの世界へ取り込まれていくようで、得体の知れない恐怖感を煽ります。冒頭、同じことが繰り返される日常の描写は、実は支配のはじまりだったと言うことであれば、気づかないうちに侵略が始まっていたということであれば、それは恐ろしいことです。
ある日見た映画の中に自分とそっくりな俳優を見つけた歴史教師が体験する、悪夢のような出来事が描かれるサスペンスミステリー。
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