2015.09映画鑑賞総括
9月の劇場での映画鑑賞は4本。今年の累計66本。今月は、少な目の本数で推移しました。
0904 グローリー/明日への行進
0907 ヴィンセントが教えてくれたこと
0914 天空の蜂
0929 アントマン
今月は、アクション、人間ドラマ、サスペンスの4本立てでした。
「グローリー」は、アメリカ公民権運動が盛り上がりを見せる中での、アラバマ州セルマで起きた血の日曜日事件を題材に描いた人間ドラマでした。キング牧師の半生を描くわけでは無く、「血の日曜日」の前後を史実に基づいて描きます。実話というのは本当に力を持っているようで、本作も得も言われぬ迫力があります。このようなことが、実際に行われていたと言うことは、恐ろしくもあり、悲しい事でもあります。実際の映像を交えて語られていきますので、今だからこそあらためて観る必要がある作品だと言えます。
「ヴィンセントが教えてくれたこと」は良かったです。人生に空虚感を抱き始めた気難しい中年男と12歳の少年との奇妙な友情を描いた人間ドラマ。名優ビル・マーレイが実に良い味を出しています。最初はこんなやさぐれた親父に預けられた少年がどうなることやらと思って見ていましたが、少年は中年男の本質を見抜いていたのでした。終盤の身の回りの聖人をたたえる会(だったかな)のシーンは実に感動的でした。こういう作品に出会えると嬉しくなります。
「天空の蜂」は東野圭吾原作の長編小説を、見事にアレンジして見せてくれました。超巨大ヘリコプターをジャックし、原発を人質に全国の原発停止を求めるテロリストとの戦いを描きます。舞台設定を現代にしなかったのは最後に理由がわかりますが、素晴らしい脚色だと思いました。また、主人公の息子がヘリコプターに取り残される事になっているのも良かったし、犯人の動機周辺もクライマックスとの関連性で見事に活かされていました。ただ、福井県が舞台な割には方言がまったく聞こえてこなかったのは、もったいない感じでした。
「アントマン」は、いわゆるスーパーヒーローモノで、アベンジャーズに続く、マーベルヒーローが活躍するアクション作品。特殊能力を持っている訳ではなく、特殊スーツを装着するだけで、体長1.5センチになれるというちょっと変わったヒーロー。小さいながらも、パワーは凄いし、昆虫を従えて悪に立ち向かうところは格好良いです。見た目はあまり格好良くありませんし、地味な感じはしますので、人気は無いのでしょうが。アベンジャーズ関連のキーワードがバンバン出てきますし、エンドロール後には次作以降に繋がるであろうシーンもあります。そうそう、もちろん、スタン・リー氏もちらりと出演します。お見逃し無く。
来月10月は、今月始まってまだ見ていない作品を見たあとは、新生「ファンタスティック・フォー」「ダイバージェントNEO」「ジョン・ウィック」「メイズランナー2」「トランスポーター イグニション」とアクション作品が目白押しです。
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