カテゴリー「アニメ・コミック」の記事

2014/03/20

「アナと雪の女王」鑑賞

先日、「アナと雪の女王」を観てきました。クリス・バック 、 ジェニファー・リー監督作品。声の出演:クリステン・ベル、イディナ・メンゼル、ジョシュ・ギャッド、サンティノ・フォンタナ、ジョナサン・グロフ、ジョシュ・ギャッド、アラン・テュディック、クリス・ウィリアムズ他。第86回アカデミー賞、長編アニメ賞、歌曲賞(「レット・イット・ゴー」)受賞作品。

姉のエルサ(イディナ・メンゼル)と妹のアナ(クリステン・ベル)は、王家の美しい姉妹。しかし、触れるものを凍らせる“禁断の力”を持つエルサは、自分の意志に反して真夏の王国を冬に変えてしまう。“雪の女王”となり、行方を絶った姉と王国を救うため、クリストフ(ジョナサン・グロフ)とその相棒のトナカイのスヴェン、“夏に憧れる雪だるま”のオラフ(ジョシュ・ギャッド)と共に雪山の奥深くへ旅に出るアナ。姉の凍った心を溶かし、世界を救うことができるのか?引き裂かれた姉妹の運命は?

物語はアンデルセン童話の「雪の女王」とはちょっとした設定が似ているだけで、お話自体はオリジナルと言って良いモノです。今回は字幕版を鑑賞しました。ミュージカルアニメになっていますから、登場人物が突然歌い始めます。若干、ミュージカル映画が苦手な私としては、少々面食らいました。

映像的には、とても美しく、スムースに動くなあという印象でした。全編CGな訳ですが、人間がそれほど不気味に感じませんでした。これまでに観た人間中心のCGアニメ作品では、動きや表情に違和感があり、どことなく不気味に思えていましたが、そう言う印象は受けませんでした。

メインとなる楽曲「レット・イット・ゴー」はキャッチーなメロディーもあり、繰り返されるサビの部分は自然に耳に馴染みはじめ、ラストの方では、前途洋々たる人生・希望を感じられ、良かったです。結局、すべてを司っているのは“愛”。それも“真実の愛”なんですねえ。

アンデルセン童話の「雪の女王」をモチーフに、触れるものを凍らせる力を持った姉エルサと、彼女を救おうとする妹アナとの愛を描いたファンタジーアニメ。

2014/03/07

「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅」鑑賞

先日、「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅」を観てきました。小村敏明監督作品。声の出演:吉永小百合、松山ケンイチ、観世清和、真木よう子、水樹奈々、吉岡秀隆、沢城みゆき、藤原啓治、島本須美、大友龍三郎、かかずゆみ、楠見尚己、東條加那子他。 

2500年前。シャカ国の跡継ぎとして生まれたシッダールタ(吉岡秀隆)は、何不自由ない暮らしを捨てて出家し、答えを求める旅に出る。旅の途上で出会った少年・アッサジ(沢城みゆき)は未来を予見する力を持ち、自分がいつどうやって死ぬか知りながらその運命を受け入れていた。一方、コーサラ国では、シャカ族に欺かれ奴隷身分の女を妃にした国王の子、ルリ王子(真木よう子)が出自の秘密に苦しみ、シッダールタやシャカ族に強い怨みを抱いていた。そして、シャカ国がコーサラ国に滅ぼされたと知ったシッダールタは、思い悩むのだった。

手塚治虫原作のコミックを映像化したシリーズの第2作。人はなぜ生きるのか、なぜ死ぬのか、大きな疑問を抱きながら、成長し、王子であるにもかかわらず国を捨て、出家したシッダールタ。苦行の中にこそ、真理はあるのだと旅の僧デーパ(藤原啓治)と共に苦行林へと赴きます。しかし、そこには何もなかった。ただ、いたずらに死んでいくだけ。そこには真理はないと、一人修行をするシッダールタ。

そのシッダールタを影ながら励まし、導いていくのが、亡き母の天界での姿であるマーヤー天(吉永小百合)でした。火の鳥が永遠の命の謎へと人間を導く様と重なります。つくづく、手塚作品は同じテーマで、繋がっているんだなあと思えます。クライマックスとなるシッダールタが悟りを開くシーンでは、雄大な音楽を背景にイメージが次か次へと重なり、生命が連なってい様子を描いていきます。様々な体験がシッダールタを作り上げ、すべてがここに結実する。実に美しく、感動的なシーンでした。

国を捨て、苦行に身を委ねるシッダールタと、彼とその一族に恨みを持つ敵国の王子ルリの運命を描く、手塚治虫の不朽の名作「ブッダ」のアニメ映画化3部作の第2弾。

2014/01/15

「かぐや姫の物語」鑑賞

先日、「かぐや姫の物語」を観てきました。高畑勲監督作品。声の出演:朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子、高畑淳子、田畑智子、立川志の輔、上川隆也、伊集院光、宇崎竜童、中村七之助、橋爪功、朝丘雪路、仲代達矢他。

今は昔、竹取の翁(地井武男)が見つけた光り輝く竹の中からかわいらしい女の子が現れ、翁は媼(宮本信子)と共に大切に育てることに。女の子は美しい娘に成長しかぐや姫(朝倉あき)と名付けられ、うわさを聞き付けた男たちが求婚してくるようになる。彼らに無理難題を突き付け次々と振ったかぐや姫は、やがて月を見ては物思いにふけるようになるのだった。

いわゆる「竹取物語」を水彩画のようなタッチで描くスタジオジブリ作品。映像は白を基調としたスケッチ画のような色合いで、実に美しいです。そして良く動きます。デジタル製作ではあるのでしょうが、手書きでよくぞここまでという感じ。

かぐや姫が犯した罪と罰を描いていると言うことですが、その辺りがなんというかこう、ピンとこない感じです。捨丸(高良健吾)という幼なじみとの恋愛もおざなりだし、月との因果関係も降って湧いたような感じで、今ひとつ感情移入できませんでした。いったいどう生きれば正解だったのか?人が人のように、自然と共に生きればしあわせだったのか?人生に正解があるのかどうか分かりませんが。

俳優が声を担当していますが、本作では、役者の声にアニメの口を合わせるという手法を用いていますので、他のアニメ作品のような違和感は感じずに済みました。宮崎駿監督作品ではおなじみの久石譲が音楽を担当していますが、純和風音楽を小編成の楽器で演奏していて、面白い感じになっていました。終盤の月からのお迎えのシーンでは、まさかのアイルランド音楽風になっていて、またまた面白い味が出ていました。

日本最古の物語と言われている「竹取物語」を題材に、姫が犯した罪と罰を描くアニメーション映画。

2013/04/08

収納はむずかしい?!その2

いっこうに片付かない家の中。増え続けるCD、DVD、ブルーレイに、コミック、文庫本の書籍類。訳あって、寝室とそのクローゼットを強制的に片付けることになりまして、今回、ようやくですが、収納用のラックを購入しました。

いろいろ検討した結果、ベルメゾンの「壁面キャビネット」を2セット発注し、ようやく到着しました。大型商品につき、配送に特別料金が掛かります。で、配送時2人で来るので、配達日時が限定され、予約日までに2週間ほど掛かるのです。

と言うわけで待ちに待っての到着です。土曜日の午前中に到着しました。大型商品とは言え、大きめではありましたが、それほどでもありませんでしたが、重量がかなりあるのでしょう、重そうな梱包(約30kg)を2人組で4往復していました。

さっそく開梱しました。まずは設計図を確認。部材の数を確認し、必要な工具を揃えます。基本的にはドライバーですが、ソフトハンマーが必要とありましたので、近所の100円ショップで購入してきました。金槌ではなく、どちらかと言えば木槌です。購入した木ではないのですが。

おおよその流れを把握した後、午後から作業に入りました。最初は設計図の意味が分かりづらく悪戦苦闘しました。まずは、下台を組み立てます。次に上台。2つを重ね合わせて、天板の上につっぱり板を設置という流れです。

設計図通りに作っていると、扉を先に付ける事になっているのですが、そうすると、上台を乗せる時に重量が嵩んで、1人では持ち上げられそうもなかったので、扉は後回しにしました。

カタログには大人2人で60分の作業時間とありましたが、1人だとかなり時間が掛かりました。最初の1セットを組み立てるのに120分ほど掛かりました。が、2セット目は慣れたモノで、90分ほどで組み上がりました。扉がなければ、1人でもがんばれば上台を乗せることはできますが、危険を伴いますので注意が必要です。

その後、時間をおいて、扉を取り付けます。できあがりは230cmですから、上台の扉を取り付ける時には、脚立が必要です。また、つっぱり板の設置には、私の場合、脚立の3段目の上に乗っての作業になりましたので、かなりの高さの作業台が必要です。

作っているのは楽しいのですが、ドライバーが手動式なので、手が疲れてきます。普段ほとんど使わないので、まめができそうになりました。何とも軟弱です。 つくづく電動式のドライバーが欲しいと思いました。結局、全部を1人でやったので、1日仕事でした。

組み上がってみると実に壮観です。幅90cmが2セットですから、180cmほど壁が埋まりました。ほぼ天井までの高さですから、やや圧迫感を感じますが、ホワイトにしたので、それほどでもありませんでした。組み上がった後には、可動式の棚板をセットします。棚板1枚当たりの耐荷重量は15kg。奥行きは32cmなので、コミックが前後に2冊入る計算です。

翌日曜日、さっそく、石ノ森章太郎萬画大全集を収納しました。全600冊ですから、これまた壮観です。まだ読んでいない作品がいくつもありましたので、収納している内にあれもこれも読みたいなあと思いました。その他、とりあえず目につくところにあったコミックや文庫本、DVD等を収納しておきました。まだまだ半分も埋まっていませんが、ぼちぼち、片付けていくとします。お疲れさまでした。

2013/03/25

収納はむずかしい?!

いっこうに片付かない家の中。増え続けるCD、DVD、ブルーレイに、コミック、文庫本の書籍類。訳あって、寝室とそのクローゼットを強制的に片付けることになりまして、今回、ようやくですが、収納用のラックを購入しました。

いろいろと検討したのですが、結果、ベルメゾンの「壁面キャビネット」を2セット発注しました。まだ到着していないのですが、到着が待ち遠しいです。幅90cm×奥行き32cm×高さ250cmでつっぱり式になっています。色はホワイト。扉付きなので、日焼けや埃の心配もありません。組み立て式なので、かなり時間は掛かるようですが(大人2人で60分)、こういうのは好きな方なので、楽しみながら組み立てようと思っています。

価格は1セット29,990円。それに大型商品送料が3,200円掛かります。さらに、組立をしてもらうとすると、1000円掛かります。2セット買うと全てが倍付けですから、結構な金額になります。

同商品には、色がナチュラル、ダークブラウンとあり、サイズも幅45cm、60cm、奥行き22cmと様々なタイプがあります。また、扉なしタイプで同様の商品、「壁面ラック(写真右側)」もあります。こちらは扉がない分、1万円ほど安価になりますが、埃や日焼けのことを考えたら、1万円けちるのもどうかと思い、2セットとも扉付きにしました。

これが、組み上がれば、かなりの量のコミック等書籍類が収納できます。何よりいままで、箱詰めのままだった石ノ森章太郎萬画大全集がようやく収納できます。段ボール箱のままでは、あの作品が読みたいなあと思っても、探すのが大変だったのです。他にも、増え続けるコミックはダンボール箱に入ったり、積み上がったりしていましたので、かなり片付くはずです。

CDも段ボール箱に入って、積み上がっていますが、ここ1年ばかり、iPodに録音するために、あっちこっちをひっくり返して、ごちゃごちゃになってしまっていました。とりあえずダンボール箱に押し込んでおいてありますが、それも並べたいとは思っていますが、それにはちょっと、棚板の数が足りなそうです。良く聞くところはiPodに録音したので、とりあえずは優先順位は低いであろうとは思っています。

どうも私は捨てるのが苦手なようで、いつか読むかもしれない、いつか見るかもしれないと思い、とっておいてしまいます。一定の量を越えたら処分するようにすれば良いのでしょうが、それもできません。今回、かなりの整理ができますから、今後は少し考えていないといけないですね。

2012/01/27

「カンフー・パンダ2」鑑賞

先日、ブルーレイで「カンフー・パンダ2」を観ました。ジェニファー・ユー・ネルソン監督作品。声の出演:ジャック・ブラック(「ガリバー旅行記」「ホリデイ」)、アンジェリーナ・ジョリー (「ツーリスト」)、ダスティン・ホフマン、ゲイリー・オールドマン、ジャッキー・チェン、デイヴィッド・クロス、セス・ローゲン他。

“伝説の龍の戦士”となったポー(ジャック・ブラック)。タイガー(アンジェリーナ・ジョリー)、モンキー(ジャッキー・チェン)、ヘビ(ルーシー・リュウ)、ツル(デヴィッド・クロス)、カマキリ(セス・ローガン)の“マスター・ファイブ”と共に技を磨きながら、平和の谷を守っている。そんなポーの前に、世界征服を狙うクジャクのシェン大老(ゲイリー・オールドマン)が現れる。シェンはオオカミを味方につけ、どんなカンフーの技も吹き飛ばす武器を開発したのだ。シャンとの戦いの中で、ポーは自らの出生の秘密を知る。ポーは真実と向き合い、勇気を見つけ、世界を救うことができるのか・・・。

2008年にヒット作となったCGアニメ 「カンフー・パンダ」の続編。劇場公開時に字幕版がなかったので、今回は劇場ではなくブルーレイで鑑賞しました。画質は文句なく、高精細で美しい映像が続きます。遠景はとにかく美しい、山や川等の自然の映像は当然のごとく美しいですし、戦いの舞台となるゴンメンも美しいです。

また、本作のブルーレイには英語版がドルビーTrueHD/7.1ch、日本語版が5.1ch音声が収録されていますので、今回はホームシアターで初めて7.1chサラウンドで鑑賞しました。リアスピーカーに加えて、サラウンドバックスピーカーを2本追加。リスニングポジションの左右(真横やや後ろ)にリアピーカーを、ほぼ真後ろにサラウンドバックスピーカーを配置。AVアンプの「STR-DH710」の音場設定も変更し、鑑賞しました。アクションシーンでは大いに威力を発揮してくれました。音に包まれるという感じで、さらなる臨場感を味わうことができました。他の作品でも試してみたい所です。

物語では、シリーズ最大の謎(?)であった、ポーの父親ピンさんがなぜガチョウなのか?と言うシリアスな問題にぶつかります。戦いの中で少しずつ蘇る記憶。戦えなくなったポーは悩みます(今さら?)が、その困難の中で気づきます。始まりは幸せじゃなくてもそれで人生は決まらない。その後の方が大事で、自分で人生を決めるのだから。今までの出来事は、自分が何者であるかを探す旅だったのかもしれません。そして、今の自分があるのは誰のおかげで、それがすべてだったのだと。ラストは感動的な再会で締めくくられます。

アクションはあいかわらずのはちゃめちゃっぷりは全開ですし、やることなすことでたらめなようにも見えますが、それでも強いというポーの活躍が笑えます。

世界征服をもくろむ悪と対峙した時、ポーの出生の秘密が明かされ、そして真実に迫るカンフーアクションCGアニメ作品。

2011/09/09

SONY「Reader」で電子書籍デビュー!その10

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2010年12月、ソニーの電子書籍“Reader” を購入しました。

昨今の電子書籍ブームに乗り、ソニーからも電子書籍端末「Reader(リーダー)」が発売され、ソニーストア iconで購入したのが、5型/800×600ドットの「Reader Pocket Edition(PRS-350)」。

今日は、「Reader Store」で配信が始まったコミックについてご紹介します。「Reader Store」では、毎週金曜日に新刊が登録され続けています。開始当初はいわゆる活字媒体の小説・エッセイ・ノンフィクション等のジャンルのみの公開でした。それが、2011年6月より、コミックが追加されたのです。

ソフトウェアの更新も無事終了し、コミックのサンプルも読むことができましたので、どんなコミックがあるのか物色開始です。

コミックは今のところ、講談社発行のタイトルのみとなっています。講談社だけでも新旧取り混ぜて、様々なジャンルのコミックがあります。少年誌で言うと少年マガジン系、青年誌は、ヤングマガジンに始まり、モーニング、アフタヌーン、イブニングと言った雑誌からのコミックがあります。女性向けでは、なかよし、少女フレンド、デザート、別冊フレンド等々に掲載されたコミックとなります。 

シリーズ別の一覧もあります。その中には、懐かしいタイトルもたくさんありました。「あしたのジョー」「巨人の星」「タイガーマスク」なんてのはかなり懐かしい。「あしたのジョー」や「巨人の星」は少年時代にコミックを持っていましたが、ネットオークションで処分してしまったので、今は手元にありません。「タイガーマスク」に至ってはコミックは読んだことがありません。あの衝撃のラストシーンは噂で聞きましたが・・・。「男おいどん」や「クィーンエメラルダス」等松本零士作品もありました。

他にも「金田一少年の事件簿File」「FAIRY TAIL」「さよなら絶望先生」「ゴッドハンド輝」「海の大陸NOA」等々、新旧取り混ぜてラインナップされています。

全巻登録されている作品もありますが、最近の作品では途中までしか登録されていない作品もあります。また、講談社の書籍にはもれなく「このコンテンツは、ご購入後のダウンロード可能期間が365日間となります。」と記載されていて、制限が付けられています。購入後は、「Reader」本体から消してしまっても、何度もダウンロードできる訳ですが、この記述がある書籍については、1年間の期間がありますので、注意が必要です。

価格は、実際の書籍よりもわずかに安い設定になっています。「のだめカンタ-ビレ(#25(アンコ-ルオペラ編))」は実際が440円ですが、ダウンロード価格は420円となっています。「あしたのジョー」や「巨人の星」等はマガジンコミック版は絶版に(文庫版はあります)なっているようですから、比べようもありません。ちなみに1冊420円です。これを高いと判断するか安いと判断するかは、それぞれの考え方でしょう。

ちなみに私は、「あしたのジョー」の1巻を購入し、ダウンロードしました。「Reader」本体が文庫サイズで、ディスプレイ自体はさらに小さくなります。なので、文庫サイズのコミックよりもさらに小さくなる訳です。文字がつぶれて見えない訳ではありませんが、かなり小さいと感じました。また、サンプルで確認した久保ミツロウ・著「モテキ(1)」は最近の作品ですから、原稿自体がデジタル処理してあるのでしょうが、いかんせん古い作品はスキャニングにも限界があるのでしょうから、鮮明さが違うようにも感じました。

小説のデータは文字だけですから、自由に大きさを変えて、読むことができますが、コミックはそうはいきませんので、ディスプレイの大きさが少々ネックになるかもしれません。

2011/09/02付け「コミック<ウィークリーランキング>2011年08月26日(金)~09月01日(木)」によると、唯一の集英社コミック「こちら葛飾区亀有公園前派出所」映画公開記念スペシャル版」が上位を占め、その後、「進撃の巨人」「聖☆おにいさん」「モテキ」「へうげもの」「Kiss×sis」「社長 島耕作」「GIANT KILLING」「宇宙兄弟」「生徒会役員共」「ちはやふる」の各巻が続きます。

「こちら葛飾区亀有公園前派出所」映画公開記念スペシャル版」は連載の1話分をばら売りするという面白い方式です。1話当たり、63円ですから、高いか?安いか?うーんですね。通常1冊のコミックには10話分くらいが収録されますから、少々高価なような気がしますが・・・。

まもなく発売となる、「Sony Tablet」でも2011年10月以降は、eBookストア「Reader Store」で購入・ダウンロードした書籍を読むことができると言う話しです。「Sony Tablet」はカラー液晶ですから、書籍の扱いにも幅が出るというモノ。ただ、バッテリーの持続時間がノートパソコン並みですから、気軽に旅行に持ち歩けるという感じにはならないでしょう。利点としては、PCを使わずに直接ダウンロードできると言うところでしょう。

今後も、電子書籍自体が注目され、紙媒体とはひと味違った使い方がされていくことになると思われます。紙だって有限の資源ですから、いつまでも読み続けることができない時代がやってくるかもしれません。ますます発展していくと思われる電子書籍。普及が促進されれば、より安価に、さらに便利になることに繋がりますから、興味のある方はぜひともご購入を!よろしくお願いします。

ソニーストア 送料無料

2011/07/15

「コクリコ坂から」試写会へ

先日、「コクリコ坂から」の試写会へ行ってきました。宮崎吾朗監督作品(「ゲド戦記」)。企画・脚本:宮崎駿(「崖の上のポニョ」)。声の出演:長澤まさみ、岡田准一、竹下景子、石田ゆり子、風吹ジュン、内藤剛志、大森南朋、香川照之他。スタジオジブリ作品。

東京オリンピック開催を目前に控えた1963年の横浜。女系家族の長女である松崎海(長澤まさみ)は高校二年生。父を海で亡くし、仕事を持つ母・良子(風吹ジュン)をたすけて、コクリコ荘の住人6人の大世帯の面倒を見ている。そんな海は、同じ高校に通う新聞部の部長・風間俊(岡田准一)に心を寄せるのだが・・・。

戦後、高度成長期を迎えた横浜を舞台に、学園紛争や出生の秘密などの問題に直面しつつも、たじろぐことなく前へ進む16歳の少女と17歳の少年の恋と友情を描きます。ファンタジー要素を一切排除したまっすぐな少年少女の青春ドラマ。

主人公の海は、宮崎作品特有の責任感が強く、芯の強い健気な少女。自分の姉弟も含め、コクリコ荘の個性豊かな住人たちの面倒を見ながら高校に通っていました。海の日課の一つ、毎朝、海に向かって信号旗を揚げます。旗の意味は「安全な航行を祈る」。亡き父へのメッセージ。

そんなある日、明治時代に作られた由緒あるクラブハウス・カルチェラタンの取り壊しが決まり、反対運動の中心にいた新聞部の部長・風間俊と出会います。気になる存在からどんどん惹かれていく海でした。しかし、ひょんなことから、二人は兄妹かもしれないと言う事実に直面。関係はギクシャクしていきます。このまま、ただの友達としてつきあっていくのか、それとも・・・。

細かく描き込まれた、古き良き昭和を感じさせる当時の風景が素晴らしいです。今や大都会の横浜も。数十年前まではあんなに人情味溢れた街並みだったのですね。様々な船が行き交う海、舗装されていない坂道と立ち並ぶ家々、人と車でごった返した商店街、路面電車が行き交う街並み等々。また、翌年に東京オリンピックを控えた東京の街並みも何ともノスタルジックな雰囲気があって良いです。当時の様子を知る世代の人には、たまらない映像でしょう。ほんわかした色合いが良いんですね。

また、明治時代に作られた由緒あるクラブハウス・カルチェラタンも遊び心いっぱいで良いです。とにかく、いつ掃除したんだという汚さでしたが、そこは住人にとっては楽園だったんですね。それはもう秘密基地という感じ。しかし、このままでは取り壊されてしまいますから、なんとかしなければいけません。そこで、一斉に掃除が始まります。が、これがまた楽しいです。

戦争と戦後の混乱の中で、親たちがどう出会い、愛し、生きたか、を知っていくふたり。そんな中、二人が見いだした未来とは・・・。1963年の横浜を舞台に、16歳の少女と17歳の少年の出会いと交流、まっすぐに生きる姿を描く青春ドラマ。感動的なラストシーンに、鑑賞後、すがすがしい気持ちになれる作品。

2011年7月16日ロードショー。

2011/06/15

「イリュージョニスト」鑑賞

先日、「イリュージョニスト」を観てきました。シルヴァン・ショメ監督作品。声の出演:ジャン=クロード・ドンダ、エルダ・ランキン、ダンカン・マクネイル、レイモンド・マーンズ、ジェイムズ・T・マイヤー他。

1950年代、パリ。昔ながらのマジックを披露する初老の手品師タチシェフ(ジャン=クロード・ドンダ)は、かつての人気をすっかり失い、三流の劇場や場末のバーでドサ回りの日々を送っていた。そんなある日、スコットランドの離島に着いた手品師は、片田舎のバーで貧しい少女アリス(エルダ・ランキン)と出会う。彼を何でも願いを叶えてくれる“魔法使い”と信じ、島を離れるタチシェフについて行くことになる。言葉も通じない二人は、やがてエジンバラの片隅で一緒に暮らし始めるが・・・。

言葉の通じないふたり、老手品師タチシェフと少女アリス。奇妙な同居生活を始めます。少女は彼を魔法使いだと信じ、何でもできるのだと思っています。しかし、そんなことはなく、劇場での稼ぎだけでは暮らしていけず、昼間は働きに出ます。アリスは、甲斐甲斐しく世話を焼きます。しかし、そんな生活は長くは続きませんでした。

言葉が通じないふたりのためもあるし、寡黙に演じる手品師と言うこともあり、全体に、台詞が少な目で、ほとんどがキャラクターの動きで魅せてくれます。クラシックでノスタルジックな映像ではありますが、CGもふんだんに取り入れられており、面白い雰囲気を醸し出しています。

「この世に魔法使いなんていないんだよ。」再三、タチシェフはアリスに何度も伝えようとしますが、この想いは歯がゆいほどに伝わりません。タチシェフが、ときおり眺める写真には、生き別れた娘が映っており、アリスにその面影を見ていたのでしょう。

悲劇的な終わり方を想像してしまいましたが、そこまでには至らず、感情をあまり外に出さないタチシェフの想いはどこか別の方向へ向かっていたのかもしれません。列車の行き着く先は娘の元なのかもしれません。人生の儚さと美しさが詩情豊かに描かれていて、とても優しい気持ちにさせてくれます。

昔ながらのマジックを披露する老人と、彼を魔法使いと信じる少女との心の交流を描くアニメーション作品。

2011/06/07

「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」鑑賞

先日、「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」を観てきました。森下孝三監督作品。原作:手塚治虫。声の出演:吉永小百合、堺雅人、観世清和、吉岡秀隆他。

2500年前、インド。カースト制度により奴隷に生まれた者は一生その運命を背負い、身分の低い者は貧しさに喘いでいた。シュードラ(奴隷)として生まれた少年チャプラ(竹内順子)はコーサラ軍に家族を殺されたタッタ(大谷育江)は出会う。チャプラは負傷したブダイ将軍(玄田哲章)を助け、ブダイの養子の地位を手に入れる。また、その頃、シャカ国では待望の王子が誕生、シッダールタと名付けられる。

21歳になったチャプラ(堺雅人)は数々の武勲を打ち立て、昇進していき、コーサラ国はさらに強大な国となっていた。一方、シッダールタ(吉岡秀隆)はバンダカ将軍(藤原啓治)の訓練を受け、武芸にも秀でた若者に成長していたが、身分差別への疑問は消えず、家臣の目を盗んでは城を出て街をさまよい、懸命に生きる人々を見つめていた。やがて、シャカ国とコーサラ国が開戦。シッダールタとチャプラ。二つの魂が戦場で交錯する・・・。

手塚治虫版ブッダ伝である「ブッダ」を、初めて長編アニメーションとして映画化した作品。本作は、3部作の第1部で、原作コミックの第1部、2部を映像化しています。「火の鳥」とならび、人間とは何か、生命の尊さを描いた本作。手塚治虫のもう一つのライフワークと言って良い作品でしょう。

いずれブッダとなる青年シッダールタの苦悩が描かれています。王族として生まれた故に、世の中を知らず、身分制度に疑問を抱き、生きる事、死ぬことの意味を問い続けます。しかし、戦は待ってはくれません。シッダールタの目の前で殺し合いが始まるのでした。

昨今のアニメ作品における俳優による声の出演。本職の声優も多く出演しているので、そのテンションの違いがあからさまに分かってしまうので、どうにもいただけません。特に、感情を露わにするシーンでは、絵に声が追いついていないというシーンが多々あり、もったいなさ過ぎると思わずにいられません。DVD化する時には、ぜひとも本職の声優版での音声も収録していただけると嬉しい限りです。

仏教の開祖・シッダールタの生涯を描いた内容ではありますが、宗教的なイメージは少なく、戦乱の時代を生きた人々の苦悩を描く作品になっています。出家したシッダールタの運命は?不思議な能力を使うタッタはどこへ?数奇な運命をたどる魂は、どこで巡り会うのか?こうご期待!

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